11月18日(日)第5回北陸きょうだい会@福井を開催しました。
福井・石川・富山から20~40代の男女計6名、2次会から1名合流し、計7名のきょうだいの方にご参加頂きました。
申込総数は計10名だったのですが、体調不良や急なご予定により、予定より少なめになりました。
こんな話題が挙がっていました。
●子どものきょうだい支援
福井県内のある特別支援学校で子どものきょうだい会の活動を行っていて、スタッフとして参加してきた。先日はマドレーヌ作りを行い、子どもたちに好評だった。
PTAの提案によって始められた会で、支援学校の先生たちも応援して下さっている。きょうだいの子どもたちにとって、特別支援学校はアウェイな空間。その中で、きょうだいが歓迎されている空気、楽しめる雰囲気があるのは良い。
小学生世代が中心だったこともあり、「きょうだい」としての話を直接行ったわけではないけれど、何かあった時に相談できそうな「きょうだい」のお兄さんお姉さん(スタッフ)がいるということを知ってもらうだけでも意義があると思う。
『きょうだいさんのための本』(しぶたね)を見ながら、子どもの頃にこういう冊子があったら良かったよね、親とコミュニケーション取りやすかっただろうな、という意見が多数出ていました。
(中の人の個人的な話ですが・・・うちの親は、こういう類の本は絶対開かないだろうなという自信があります笑。家庭内の様々な経験を踏まえて考えると、うちの親が「きょうだい支援」の考え方に賛同すると思えないからです。ただ、うちの事情としぶたねさんの冊子の存在意義はまったく別の話で、むしろ中の人は冊子の普及活動を積極的に行っています)
●障害のある兄弟姉妹の将来の話
『親心の記録』(日本相続知財センター)を見ながら、「将来について親と何も話せていない」というきょうだい会のあるある話で盛り上がりました。
学生時代、卒論で「きょうだいは、障害のある兄弟姉妹の面倒をみるべきではない」と結論付け、それを親に読ませて理解してもらった、という方もいました。
きょうだいは、年々、兄弟姉妹との関係が薄くなる傾向にある。最近の兄弟姉妹の様子について分かっていないことも多い。だからこそ、将来、きょうだいが面倒をみるより、兄弟姉妹と普段から関わり理解している職員さんにみてもらった方が、本人も幸せではないかと思う、という意見もありました。
(『親心の記録』を書かない親御さんの中には、「死ぬ間際に内容が変わるから今書いても意味がない、何回も書くのは面倒くさい」「こういうことは施設の職員さんがやってくれるから大丈夫」といった気持ちを持つ方もおられます。こういった親御さんのモチベーションを高める(=きょうだいに負担がかからないようにする)ためには、どうすれば良いのか・・・経験者の皆様、ぜひお聞かせ下さい。)
●障害のある兄弟姉妹のこだわり
自閉傾向のある兄弟姉妹に限った話かもしれませんが、「偏食が激しい」「家の壁に穴が開いた」辺りのネタで盛り上がりました。
久しぶりに実家に帰省した時、玄関に普段と違う靴があることが許せなかった兄弟姉妹に自分の靴を外に投げられていた、という経験を語る方もおられました。
●きょうだいの仕事の姿勢
きょうだいとしての経験が、自分の仕事の姿勢に影響することも。
人に仕事を振るのが苦手で自分一人で抱え込みやすく、仕事を溜め込みやすい。自分でやった方が早いと思って、つい自分でやってしまう。
業種は違えど、人に甘えるのが比較的苦手なきょうだいにとっては、共感できる話題だったかもしれません。
●祖父母世代の言葉の重み
祖父母から、親がいないところで「お母さんを支えてあげてね」と言われた、
自分(きょうだい)の成績が良かったことで、「お前が兄弟姉妹の分の能力を取ってしまったんだね」と言われた、といった経験が語られました。
後者については、親から言われたと話す方もいました。
他にも、様々な話題が挙がっていました。
2次会も盛り上がりました!
次回、2018年内最後の集まりは、12月28日(金)に金沢で開催予定です。
初めての方もお久しぶりの方も常連さんも、ご参加お待ちしています!